首を絞めている手が、画面にいません。
かかっているのは自分の体重だけです。
| 出演 | 穂波さやか |
| 収録時間 | 75分 |
| メーカー | GENKI |
| レーベル | 幻奇 |
| 配信開始 | 2014-02-06 |
| 作品ID | genki-0084 |
この作品を勧める理由
首絞め作品では、たいてい誰かの手か腕が首にかかります。その手と体が画面に入るぶん、首は半分隠れます。この作品の首吊りの場面では、それがありません。首と縄と本人しか映っていない状態が続きます。
ロープを掛けただけの簡易的なものと、麻縄を使った本格的なもの。 縄の太さが違うと、首に当たる幅が変わります。細い縄は線で食い込み、太い麻縄は面で押し上げる。同じ首吊りでも、首に残る跡が別物です。
体が揺れます。支えを失った体は止まっていられず、半分意識が飛んだまま動きます。 本人が動かしているわけではありません。首の一点で吊られた体が、その一点を軸にして回ります。
従来の首絞めも入っています。穂波さやかさんへの絞めは、道具を使う場面でも当たりが弱くなりません。 道具が入ると絞めが緩む作品がありますが、この作品はそうなりません。
このシーンがグッとくる
足の支えが無くなって、首の一点だけになるところです。
縄は首に回っていますが、体重を支えているのは足です。 首にかかっているのは縄の重さぶんだけで、表情もまだ動きません。
支えを外すと体重が一気に首にかかります。 縄が食い込む深さが変わって、顎が上がる。声の出方が変わり、喉の奥から出る音だけになります。
つま先が床を探して、届かない。 探す動きが体を回して、首の当たる位置が少しずつずれていきます。縄の下の皮膚が、動いたぶんだけ寄っていきます。
遮るものがありません。 絞める手も、腕も、体も画面に入りません。首と縄と、動かなくなっていく体だけが残ります。この状態を正面から長く撮っている作品は、そう見つかりません。
ここだけは惜しい
途中で一度、首絞めが止まります。 絞めを緩めていないので、続けられなくなる場面が入ります。そのまま最後まで通る形を期待していると、流れが切れて感じられます。逆に、止めなければならないところまで行っている、とも言えます。


